C87 御礼&WUG小説本感想

御礼

 あけましておめでとうございます。

 昨年末に開催されましたコミックマーケット87にて、当サークルの本をお手にとって頂いた皆様、本当にありがとうございました! 相変わらずハンドメイド感満載のコピ本で、プリンタの不調から文字の歪みが部分部分あったり(読むのに支障をきたすほどのものは弾いていきましたが、万一判別もつかないページがありましたら、奥付の連絡先までご連絡ください)、大変申し訳ございません。

 特に新刊の内容に関して、いま落ち着いて読み返すとあまりにもアレがアレで、「もうこいつの二度と読まねぇ」と思われてしまうんでないかと気が気でございませんが、性懲りなくその続きを考えつつ、自分のシュミのひとつってこうなので、水の合いそうにないと感じられたら、以降避けてください、すみませんでした……。

 最後になりましたが、今回、大事なスペースを割いて本を置いてくださったジェットコークマニアさま(http://jetcokemania.hatenablog.jp/)へ、改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました!

WUG小説本感想

 とっても嬉しいことに、今回の冬コミでは、五冊のWUG小説本と、一枚のWUG小説ペーパーと出会うことができました。それぞれの感想を、以下に。

『SWEET & TOUGHNESS 2』
 ジェットコークマニア - ネハさん
 ころふく - 小雪丸さん

 前編と併せ活字で改めて読んでみて、夏夜と真夢のCPの魅力をがつんと味わわせて頂きました。まゆしぃの台詞台詞がどちらもすげぇかわいくって、読んでてぞくぞくしました。麻衣×愛も、まいまいの良い意味のおばかっぽさが炸裂していて、最高でした。菜々美×藍里も、早坂×白木も、楽しみです!
 真夢×志保ってばやっぱりこの世の業と救いの混合液であって、本編中でもよく描かれましたが、でもじぇんじぇん足んなくって、ですから読みながら、満たされない器にだくだくどろりと流し込まれてる心持で、しほっちの好きがいじらしすぎますし、続きの気になる展開で、ああ! 後編が! 早く! 読みたい!

『夜と日時計
 daisystar - きくさん

 pixivに公開なさっていた表題作は冬コミ以前より何度も拝読してあうあう唸っておりまして、他に二編収録された御本を、一行目から予想を飛び越されぷるぷる震える指で繰っていきますと、その構成にノックアウトされました。「続いてけれ……」と思わされる続かない終わりが大好きなので、けれど続きがあるなら、もちろん……!(アンビバレンス)

『眠りのオペラ』
 daisystar - きくさん

 なんてってもI-1の魅力のひとつって、こう言うと身も蓋もないですが"オトナなアトモスフィア"で、その濃密な凝縮に気持ちよくえづきつつ「ああこれが短編で命が助かった」と安堵しながら一方で、殺されてしまいそうな長編を求める被虐趣味とか希死念慮が頭を勿論もたげる訳で、なので首を差し出しお待ちしてます。

Just be friends to start.』
 翼鈴 - 御月さくらさん

 n人n色の萌えをはっしと受け止めるだけの包容力がWUG百合にはありますが、判らないものは判らないですから、「じゃあ判らせてやらァ!」と判らせにかかるのも、判らされるのも、大変に魅力的であります。ということで判らなかったかやしほですが、判りかけたような気分にさせていただいて嬉しく、と同時に「まだよう判らんなァ、ほら、もちっと資料を」と思いつつ、ああ、しほっち超可愛かったです……。

『かやみゆ DAYS』
 翼鈴 - 御月さくらさん

 pixivWUG百合文壇における夏夜×未夕の第一人者の手による珠玉の短編集。彼女らふたりの押すに押されぬ愛らしさのエッセンスが、ぎゅぎゅっと濃縮、さまざまの切り口から語られており、いずれの短編も唾液の分泌と頬のつんと痛む思いにかられつつ読みましたが、特に『まだ熱があるみたい』に描かれたふたりがとってもよくって、明日は筋肉痛かもしれません。

『Little Challenger - side Miyu Okamoto -』
 ハラミみゆ - すずさん

 筆者さんの止め処なく溢れる未夕愛はかねてより骨身に沁みて感ずるところでありましたが、語弊を恐れず言ってしまうとそれらはTwitter上でのみ、断片的にだけ垣間見ることのできたものでしかなく、ですからこうして一冊の本として、丁寧に、繊細に、ひとつひとつを積み上げてこられた物語を拝読して、ようやく、本当の意味でその愛を受け止めさせていただきました。ですが、きっと、これはまだその一端に過ぎないはず、また、迸る愛を感じさせてください!